先日に続き富士山麓の春の植物観察の様子です。
その日(5/25)は天気予報では真夏の28~9度と盛んに報じられておりました。
富士山では下界より気温は2~3度低いし、湿度も低くさわやかであろうと思っていました。
でも、思っていたより涼しく、薄物の上着を着用するくらいの気温で
反って調子よく行動できました^^
時鳥、郭公、鶯、雲雀…その他沢山の鳥たちの声もBGMとして最高^^
郭公の谺しあへり富士樹林
嶺々けぶり谺を誘ふ時鳥
老鶯のまろやかに鳴けり山の昼
老鶯のまろやかに鳴けり山の昼
鳥の写真を撮れなかったことは少し残念でした・・・
梨が原草原に入ってすぐにこの「ズミ 桷」に圧倒
空を押し上げるような大木に小さな真っ白い花がみつみつと咲いていました。
蕾は淡黄色、花は白、実は黄から赤。林檎属です。
酸っぱいが食べられるそうな~^^
リキュールに漬けたり、ジャムがおすすめ~^^
桷咲くや日の当たりたる富士裾野
桷咲くや日の当たりたる富士裾野
シロバナヘビイチゴ(白花蛇苺)
オランダ苺と近縁種、酸味が強いが野趣豊かでおいしいとか
次回の探索時には赤い実をごちそうになれるかな?^^
蛇苺柔らかき日の降つてをり
蛇苺柔らかき日の降つてをり
エゾタチツボスミレ(蝦夷立壺菫)
北海道(蝦夷)に生育するタチツボスミレの意
本州以北からシベリア東部に分布する北方系の菫です。
菫と言っても種類が多く地方変異があり分類が難しいです。
北海道(蝦夷)に生育するタチツボスミレの意
本州以北からシベリア東部に分布する北方系の菫です。
菫と言っても種類が多く地方変異があり分類が難しいです。
薫風や薄き菫の影揺らす
アマドコロ(甘野老)
甘みがあり地下茎は海老の姿に似て「野の海老」として
「野老」と書いたそうです。
根茎は滋養強壮剤となるそうです。
野老は苦いがこちらは甘い故「甘野老」
若芽は茹でて食べられます。
葉の影に沿うて正しき甘野老
老いの身を可愛く生きたし甘野老
ヒメイズイ(姫萎蕤)
萎蕤はアマドコロの漢名で小型のアマドコロ
茎が直立しているのが特徴で、数は少ないです。
カザグルマ(風車草)富士山からの帰り道で見かけた花。
小高い土手いっぱいに咲いた自生のカザグルマです。
鉄線花の六弁より二弁多い八弁ですがよく鉄線花と間違われます。
鉄線花の六弁より二弁多い八弁ですがよく鉄線花と間違われます。
蔦の葉にも負けず、すごい勢いで花を咲かせていました。
一同感激しました!有難う^-^;
どうかこのカザグルマの土手が咲き続いてくれますように・・・
風車草青眼持ちて咲きゐたり