2014年5月29日木曜日

北富士演習場(梨が原草原)②


先日に続き富士山麓の春の植物観察の様子です。
その日(5/25)は天気予報では真夏の28~9度と盛んに報じられておりました。
富士山では下界より気温は2~3度低いし、湿度も低くさわやかであろうと思っていました。
でも、思っていたより涼しく、薄物の上着を着用するくらいの気温で
反って調子よく行動できました^^
時鳥、郭公、鶯、雲雀…その他沢山の鳥たちの声もBGMとして最高^^


郭公のしあへり富士樹林

嶺々けぶり谺を誘ふ時鳥

老鶯のまろやかに鳴けり山の昼


鳥の写真を撮れなかったことは少し残念でした・・・





梨が原草原に入ってすぐにこの「ズミ 桷」に圧倒
空を押し上げるような大木に小さな真っ白い花がみつみつと咲いていました。
蕾は淡黄色、花は白、実は黄から赤。林檎属です。
酸っぱいが食べられるそうな~^^
リキュールに漬けたり、ジャムがおすすめ~^^

桷咲くや日の当たりたる富士裾野




シロバナヘビイチゴ(白花蛇苺)
オランダ苺と近縁種、酸味が強いが野趣豊かでおいしいとか
次回の探索時には赤い実をごちそうになれるかな?^^

蛇苺柔らかき日の降つてをり




エゾタチツボスミレ(蝦夷立壺菫)
北海道(蝦夷)に生育するタチツボスミレの意
本州以北からシベリア東部に分布する北方系の菫です。
菫と言っても種類が多く地方変異があり分類が難しいです。


薫風や薄き菫の影揺らす





アマドコロ(甘野老)
甘みがあり地下茎は海老の姿に似て「野の海老」として
「野老」と書いたそうです。
根茎は滋養強壮剤となるそうです。
野老は苦いがこちらは甘い故「甘野老
若芽は茹でて食べられます。


葉の影に沿うて正しき甘野老

老いの身を可愛く生きたし甘野老









ヒメイズイ(姫萎蕤)

萎蕤はアマドコロの漢名で小型のアマドコロ
茎が直立しているのが特徴で、数は少ないです。





カザグルマ(風車草)富士山からの帰り道で見かけた花。
小高い土手いっぱいに咲いた自生のカザグルマです。
鉄線花の六弁より二弁多い八弁ですがよく鉄線花と間違われます。
蔦の葉にも負けず、すごい勢いで花を咲かせていました。
一同感激しました!有難う^-^;
どうかこのカザグルマの土手が咲き続いてくれますように・・・


風車草眼持ちて咲きゐたり



2014年5月27日火曜日

北富士演習場(梨が原草原)



今年も富士山に行くチャンスに恵まれました。
昨年9月23日を最後に8か月ぶりの富士山野草観察です。

体調がすぐれなく鬱々としておりましたが、
あの偉大な山を目の当たりにできることの悦びをひそかに期待していました。
第1回目はあいにく体調不良でみおくりましたが
今回の2回目「ドン。ピシャッ」
若い学生に混じり楽しく富士山に行くことが出来ました。

雪をかぶった高くてきれいな富士山を見上ると
世の中の嫌な事や、きな臭い紛争なんて消えてしまい
平和な国に住んでいることに感謝しました

野焼き後の草原は色々な山菜の宝庫
沢山の男女がわき目も振らず蕨、ぜんまい、山ウド、野蒜 等々~^^
沢山採っていました。

帰りに立ち寄った「道の駅」に山菜が沢山売られていました。
??もしかして富士山のかな?って思って見ていました。^-^;




  薫風や富士草原を泳ぎけり 呑々

富士山を見捨て山菜採る輩 呑々

ふくらはぎ張るほど若葉楽しめり 呑々 

郭公や己を放つ大草原  呑々

老鶯の鳴いて富士山瑞々し  呑々




 ヤマシャクヤク(山芍薬)
               環境省絶滅危惧種に指定されている花ですが
              運よくたくさんの白ヤマシャクに会うことが出来ました 
白色のみで紅山シャクヤクは1月後です。また是非連れてきていただきたいです^^






ヒメハギ(姫萩)です。
紫色の花が小さな萩を想させるからです。
裸地に地面を這うように咲いているのでうっかりしているとみ落して
踏み付けてしまいそうです。





れんげつつじ「蓮華躑躅」蓮華の花に似た躑躅という意味です
緑の中にとても映える朱色で、
躑躅が咲いているところはあたりがぱっと明るく輝きます


まだいろいろと観察してきました。
次回も富士山の植物の続きを乗せたいと思います。  のんのん

2014年5月21日水曜日

五月闇

『五月闇』・・五月雨(さみだれ)が降るころの夜の暗さ。

・・でも、単なる「季語」という記号ではなく
その言葉を使う人間の内にある「闇」と繋がっていて
人間の心の幽かな翳を反映しているのである。

一方、草木鳥獣の生命力が溢れ出し弾ける「五月」という明るさのなかに、
「小宇宙」の拡がりがある。

人間の心と自然との双方向の通路としての言葉なのである。『さつきやみ』
(小坂顕太郎の第一詩集『五月闇』)

訳の解るようなわからないような難しい意味を抜粋しました。/(*-_-*)\





なかなかに言霊憑かず西瓜植う  のんのん

俳句の詠めない日、西瓜の苗を買ってきて隣の狭畑に植えました~生るかな?




余生とてなすこと多し著莪の花  のんのん


人生じっとしてても忙しく動いても後わずか…私の事((;´Д`)ハァ…)

もっと周りにすがって生きたいと思うこともしばしば・・・

でも今は俳句は小休止状態、カメラも小休止・・・
忙しく動くのは、今日まで長~い事働いている仕事と医者通い・・
つまらない人生で終わりたくは無いけどね~


我俳句休むに似たり五月闇    ><;

2014年5月18日日曜日

大分豊後道のけしき

大分空港から豊後道を実家まで45分。
ドライブ途中の山の景色です。
四季折々に色を変えて、故郷に帰ってきた実感を感じる瞬間かな~
県道32号線は山の中を走っている道路、
途中行き交う車も多く無く、みなさん40キロ走行を厳守しています・・・^^



素晴らしい藤の花が咲いています。
時折吹き抜ける風に綺麗に揺れ、
心を和ませてくれます。


>垂藤の夕漣を泳ぎをり  のんのん









豊後道の山々はいつもハッとするような景色を見せてくれます。
この山藤も山々のいたるところに咲いて疲れた体を癒してくれます。


天網をねぎらつている藤の花  のんのん


山桐の花も時折見かけられます。薄紫の綺麗な花です


毎月母のお見舞いをかねて帰る故郷「おんせん県」です。
何よりも母に変わりがない事と、故郷の自然の移り変わりはいいものです。

2014年5月16日金曜日

鯉のぼり

5月5日端午の節句
毎年相模川を跨ぎ泳ぐ雄大な2000匹の鯉のぼりを
今年も孫と一緒に見物に出かけました。
薫風の中雄大に泳ぐ鯉のぼりの風を切る大きな音が
広い相模河原に響き渡って
 周りの立木に1年ぶりの挨拶交わしているようでした。


鯉のぼり樹に亭々の褒め言葉  のんのん

2014年5月15日木曜日

大分へお見舞いの帰省・・・

超久しぶりの投稿です。
又よろしくお願いいたします。

先日5月8日~4日間母の見舞いに故郷「おんせん県、大分」に戻ってきました~


機窓から見た5月の富士です。まだ沢山の雪が5合目付近まで残っています。




  同じく機窓から遠くを飛行機雲を残し飛ぶ
  JAL機…たぶん(汗 )


実家の花々
入院中の母の好きな花々があたりかまわず
咲きっぱなし・・・帰りを待っているようですが・・・
















  



トンボもお出まし・・
庭の咲き終わった枯れ花に止った夏蜻蛉
なんていう名前か?勉強不足で・・・  


いつまでもポーズ取ってくれました^-^;






短い滞在時間でした。有難う我実家・・・


・麦秋の大分県に入りにけり  のんのん

麦秋や刻かけて梳く母の髪  のんのん